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  • 2021.03.30

    神奈川新聞に掲載されました。

    「令和3年3月30日掲載」
    知って得する税の寺小屋
    Q.「予定納税」という言葉を耳にしましたが、どういったものですか。

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    A.確定申告を行う方は「予定納税」という言葉を耳にするこがあると思います。
    「予定納税」とは前年の所得税・消費税が一定額以上の方について、今年の税金の前払いとして支払うものです。

    【所得税の予定納税】

    前年分の所得税を基準に予定納税基準額を計算し、その金額が15万円以上である場合に予定納税基準額の3分の1を2回に分けて支払います。納税の時期は第1期分が7月に、第2期分が11月に到来します。
    予定納税基準額の計算では前年の譲渡所得などは計算の対象から除かれます。前年に不動産や株式を売却し多額の納税をした場合には、これらの譲渡に係る税金は一時的なものとして予定納税の計算から除かれます。予定納税は主に個人事業主や不動産業、給与で確定申告を行う方など毎年継続した税金が発生する方が対象となります。
    予定納税は前述の通り税金前払いですが、本年は商売の調子が芳しくないなどのケースはよくあります。その場合前年の税額を基準に予定納税をすれば負担が大きくなってしまいます。
    このようなときには「予定納税の減額申請」を行います。減額申請は本年の現状を見積もって計算した予定納税基準額が当初の予定納税基準額を下回ればその分予定納税を減額してくれる制度です。予定納税の減額申請は第1期分、第2期分ともに認められておりそれぞれの申請期限までに行うことができます。

    【消費税の予定納税】

    前年分の消費税(地方消費税を含む)年税額が60万円を超える場合に予定納税が必要となります。予定納税の回数は前年の年税額に応じて年1 回、3回、11回と分かれます。
    消費税についても所得税同様、本年の状況から計算した消費税額が予定納税額よりも少ない場合には仮決算に基づいて消費税を計算し予定納税に代えて納税することが可能です。

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